【新唐人2011年10月1日付ニュース】上海の地下鉄事故など、事故の絶えない中国の鉄道。その裏を探ります。
上海の地下鉄事故発生の一日前、北京の地下鉄10号線で、手抜き工事が原因だと疑われる水漏れが9割の駅で発生。これを含め、中国では列車の事故が絶えません。その原因は、腐敗した体制に行き着くといわれます。
中国の民主活動家 魏京生さん:「背後に腐敗がうごめいています。この腐敗には高官が関与しています。鉄道大臣すら失脚しましたから、しかし本質は変わりません。だからこの主導者は国務院レベルだと思います」
腐敗が深刻な中国で、鉄道工事の安全を確保するのは困難を極めます。
中国の民主活動家 魏京生さん:「工事入札は裏工作ばかりで腐敗の温床です。腐敗費用は建設コストに転嫁されるので、手抜き工事は避けられません」
上海の地下鉄の営業距離は425キロ。すでにロンドンを超え、世界第1位です。また上海で地下鉄は、交通量全体の35%を占めます。
しかし中国経済に詳しい草庵居士さんは、面子事業を好む共産党は、表だけを華やかにするが、ソフトや技術のレベルは世界からまだまだ遠いと指摘します。
経済評論家 草庵居士さん:「(中国の)建設物は表は華やかでも多くの内部問題が隠れています。これらの問題は徐々に明かされます。恐ろしいのは問題が暴露されても、中国では追及されず、責任も負いません」
高速鉄道事故では、いまだに調査結果すら出ていません。
中国社会民主党 劉因全事務局長:「いつもうやむやにされます。真相も隠されます。真摯に責任を追及せず、責任者も追及しません。事故原因を調査しません。再発予防に努めることもないのです」
経済評論家 草庵居士さん:「(事故を)宣伝の道具にします。身代わりも探します。そして視線をずらさせます。事故での感動的な話を宣伝します。真の責任追及は中国政府はできるだけ避けます」
現在、各国の中国駐在記者が現場での上海・地下鉄事故の取材を試みていますが、中国国営メディアと地元メディアしか、現場での取材を許されていません。
新唐人テレビがお伝えしました。